今さらマトリックス
久しぶりにマトリックスを見た。
Prime Videoで100円セールをやっていたので、何の気なしに見ることにした。
見始めてから「huluでも公開されてんじゃね」と思い調べたら案の定huluに上がってる。
huluも登録しているのでそっちで見れたのにチクショ-。
マトリックスは小学生の頃に1度見ただけ。銃弾を避ける有名なシーンが頭に焼き付いてるだけで、内容は特に覚えていなかった。
プログラマーチックなアングラな雰囲気に惹かれて例の緑の文字が流れるやつをパソコンのスクリーンセーバなんかにしてたのは覚えてる。
あれから20年以上が経ち、心も相応に年をとり、いろいろな知識がついた状態で見返したらあれこれこんな面白かったのかと。
最近は哲学や宗教に興味が出てきて、界隈の本をkindle unlimitedで漁っているおかげか、マトリックスの世界観が仏教に基づいていることに気がつけた。
ネオがモーフィアスに連れられて預言者に会いに行くシーンがあるが、待合室にいるキッズの中に密教の本を読んでる子もいるくらい。
この脚本の世界観に仏教が大きな影響を与えているのは間違いないだろう。
いわゆる「唯識」がテーマだと思われる。
いくつか引用したいと思う。
おまえはもっと速い。考えずに、知るんだ。さあ来い。殴ろうとするな、殴るんだ
すべてを解き放たなければならない。恐怖も、疑心も、不信も。心を解き放て
そうすれば分かるよ。曲げるのはスプーンじゃない。自分自身なんだ
君が感じるもの、匂うもの、味わうもの、見るもの、それを「現実」と言うなら、君の脳から発せられた単純な電気信号に過ぎない。
アツい。
釈迦が至った境地であり、その2000年以上後にカントが追いついた境地でもある。
何が夢で何が現実か。
インセプションと通じるものもあると感じた。多少はマトリックスからインスパイアされてるんじゃないかな。